先日、社員研修で士乎路紬の工房見学に行ってきました!
士乎路紬は能登半島の入り口、羽咋の近くで生み出されたました。結城紬の風合いと泥大島の色合いを併せ持つ紬です。
◎糸の選別
制作行程の中でも重要な作業の一つ。人の手と目で、節の大きな部分などを取り除き平らな糸だけを切ってはつなぎ、上質な真綿糸を作り出す。
とても気の遠くなるような作業です。
◎生糸かけ
厳選され出来上がった真綿糸に生糸をコーティングするように巻き付けていく。こうすることによって毛羽立を抑えて、糸の太さがより均一になるそうです。
◎種糸作り
絵絣を作る為の工程。図案に合わせて緯絣の部分を一本一本丁寧に墨付けする。絣の目印です。
墨付けした部分を括って絣を作っていきます。微妙な締め具合などで仕上がりが左右される、極めて難しい作業だそうです。
◎織り
出来上がった絣糸を、熟練した職人さんが気持ちのいい一定のリズムで織り上げていきます。
士乎路紬は縦糸、横糸共に真綿紬の糸で織り上げるので本来の真綿紬の持つ、軽くてあたたかなふっくらとした風合いになるそうです。
これだけの工程を経て作られている士乎路紬。作り手さんとお会いして、物作りの大変さや物作りに対する心意気を伺い、より貴重な物だと感じました。
とてもいい研修会になりました!